私は大学の授業で偶然、稲盛和夫さんについて知ったのですが、その時の”衝撃”は今でも鮮明に覚えています。
稲盛氏は、「アメーバ経営」と呼ばれる独特の経営手法で京セラ、KDDIなどを創設し、ここ最近ではJALの再建撫ででも話題になりました。
次々と会社を軌道に乗せ、大企業をポンポン創り上げていく、
そんなスティーブ・ジョブズみたいな人が、日本にもいたのか!と驚きましたが、
私を最も驚かせたのは、稲盛氏の本を手に取り、彼の考え方や経営哲学に触れた時でした。
なぜなら、彼の考えや経営の根幹にあったのは、
「人としてのあり方」や「より善く生きる」という
”人として正しい生き方”だったからです。
むしろ、それ以外のことは大した問題ではないと言わんばかりに、
とにかく「人としての正しい在り方や生き方」を徹底的に追求し、その理念に沿って会社を創り上げてきたのでした。
もはやアメーバ経営などの画期的方法は、その思考や経営哲学を実現するための一つの手段でしかなかったのです。
「ビジネスの世界は、醜く汚いもの」
「経営は、そんな綺麗事だけではやっていけない」
という思いがあった私としては、当時はものすごく衝撃を受けましたが
心のどこかでは「やっぱり、本当に重要なことはそういう”当たり前”に見えること」の中にこそあるんだなぁと、妙にしっくりと腑に落ちた記憶があります。
今回は、そんな私の人生に影響を与えてくれた「稲盛和夫さんの名言」について紹介したいと思います。
ビジネスをやっている人やこれからビジネスをやろうと考えている人にとっては、まさに「ビジネスの本質」や「経営とは何か」に迫るような言葉の数々を体験できるのではないかと思います。
もちろん、ビジネスや経営に携わっていないという人にとっても、
稲盛氏の言葉の一つ一つは「あなたが現在、失っている大切な何か(非常に抽象的で申し訳ないですが)」を教えてくれるはずです。
何せ、稲盛氏の名言には「人としてこう生きるべき!」という強力なメッセージが込められているのですから。
それでは、早速いって参りましょう!
稲盛和夫の生き方を考えさせられる名言36
人生とはその「今日一日」の積み重ね、「いま」の連続にほかなりません。
稲盛和夫(日本の経営者)
人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力
稲盛和夫(日本の経営者)
もっとも偉大な能力とは、自分自身に打ち克つ能力なのです。
稲盛和夫(日本の経営者)
順調なら「よし」。
逆境なら「なおよし」。
稲盛和夫(日本の経営者)
経営とは、人として正しい生き方を貫くことだ。
稲盛和夫(日本の経営者)
世の中に失敗というものはない。
チャレンジしているうちは失敗はない。
あきらめた時が失敗である。
稲盛和夫(日本の経営者)
夢を持つことを恐れてはいけません。
大胆になるのです。
夢に酔うことは決して罪悪ではありません。
稲盛和夫(日本の経営者)
同じ夢を追求し続けていると、その夢はどんどん鮮明で、
細かいとこまでわか流ようになり、ついにはカラーでみえるようになります。
それがビジョンです。
稲盛和夫(日本の経営者)
情熱だけが新しい時代を開く事が出来るのです。
稲盛和夫(日本の経営者)
人生というドラマにおいては、
自分を主役にして脚本を書いた人と、目的意識もなく惰性で生きた人とでは、
たいへんな違いができるのです。
稲盛和夫(日本の経営者)
すべて人生は心に描いたようになる。
どのような厳しい状況に置かれようと、否定的なことを心に浮かべるべきではない。
稲盛和夫(日本の経営者)
自分の運命は自分で管理しなさい。
でなければ、あなたはだれかに自分の運命を決められてしまう。
稲盛和夫(日本の経営者)
人生長丁場、好きな仕事でないと長続きしません。
しかし、まだ年端もいかない君が好きな仕事と思うのは、どんな仕事なんだい?
それが本当に好きな仕事なのかい?
稲盛和夫(日本の経営者)
平凡なことを完璧にやり続けることで胆力がつく。
稲盛和夫(日本の経営者)
どんな仕事でも喜んで引き受けてください。
やりたくない仕事も、意に沿わない仕事も、
あなたを磨き強くする力を秘めているからです。
稲盛和夫(日本の経営者)
人生の旅路には近道も、また楽々と飛んでいける魔法の絨毯などもないのです。
自分の足で、一歩ずつ歩いていかなければならないのです。
稲盛和夫(日本の経営者)
「一歩ずつたゆみなく歩む」ということが、
夢の実現に至る、唯ひとつの確実な方法なのです。
稲盛和夫(日本の経営者)
動機善なりや、私心なかりしか。
稲盛和夫(日本の経営者)
誰もが、宇宙のため地球のために必要だから生まれてきた。
世のため人のためにあなたの存在が必要だった。
従って世のため人のために尽くすのが人生の目的なんだ。
稲盛和夫(日本の経営者)
「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」ことが物事を成就させ、想いを現実に変えるのに必要なのです。
稲盛和夫(日本の経営者)
美しい心を持ち、夢を抱き、懸命に誰にも負けない努力を重ねる人に、神はあたかも行く先を照らす松明を与えるかのように「知恵の蔵」から一筋の光明を授けてくれるのではないでしょうか。
稲盛和夫(日本の経営者)
感謝の心が幸福の呼び水なら、素直な心は進歩の親であるかもしれません。
稲盛和夫(日本の経営者)
自分の非を認めて学ぶ「素直な心」がないと人間の進歩はない。
稲盛和夫(日本の経営者)
瞬間、瞬間を完全燃焼すること。
その点の連続が未来につながる。
稲盛和夫(日本の経営者)
20代や30代のときには、どんなことでもいいからどこどん突き詰めて究めることが大切だ。
ひとつひとつのことに精魂を打ち込み、どんなことでもいいから核心となる何かを得ることだ。
稲盛和夫(日本の経営者)
ひとつのことを究めることは、すべてを理解することなのです。
すべてのものの奥深くに、真理があるのです。
稲盛和夫(日本の経営者)
今日の成果は過去の努力の結果であり、
未来はこれからの努力で決まる。
稲盛和夫(日本の経営者)
バカな奴は単純なことを複雑に考える。
普通の奴は複雑なことを複雑に考える。
賢い奴は複雑なことを単純に考える。
稲盛和夫(日本の経営者)
複雑な問題を解決するには、まず自分の心の次元をひとつ高めて物事を見ることが必要なのです。
稲盛和夫(日本の経営者)
安易に近道を選ばず、一歩一歩、一日一日を懸命、真剣、地道に積み重ねていく。
夢を現実に変え、想いを成就させるのは、そういう非凡なる凡人なのです。
稲盛和夫(日本の経営者)
強い情熱とは寝ても覚めても、二十四時間そのことを考え続けている状態です。
稲盛和夫(日本の経営者)
「素直な心」「熱意」「努力」といった言葉は、
あまりにプリミティブ(初歩的)なために、誰も気に留めない。
しかし、そういう単純な原理こそが人生を決めていくポイントなのだ。
稲盛和夫(日本の経営者)
人生とは、自分自身が脚本を書き、主演を演じるドラマだ。
どのようなドラマを描くかは自分次第であり、心や考え方を高めることによって、運命を変えることができる。
稲盛和夫(日本の経営者)
神が手を差し伸べたくなるぐらいまでがんばれ。
稲盛和夫(日本の経営者)
つまらないように見える仕事でも、粘り強く続けることができる、
その「継続する力」こそが、仕事を成功に導き、
人生を価値あるものにすることができる、真の「能力」なのです。
稲盛和夫(日本の経営者)
人生はつまるところ、「一瞬一瞬の積み重ね」に他なりません。
今この一秒の集積が一日となり、その一日の積み重ねが、
一週間、一ヶ月、一年、そしてその人の一生となっていくのです。
稲盛和夫(日本の経営者)
最後に
いかがでしたか。
誤解を恐れずに言えば、
「すげぇ心に響いた!」
「めっちゃやる気出てきた!」
というような分かりやすい名言は、それほど多くなかったのではないかと思います。
大半は「はいはい、そんなこと言われずともわかってるよ」とか「確かにそうだよなー」と、
一見”分かった気がしてしまう”くらい”当たり前”で
その名言の内容は”誰もが一度や二度は聞いたことのある教え”だったのではないでしょうか。
でも、その当たり前のことをきちんと「理解」している人は、決して多くありません。
「実践」できているレベルとなると、ほとんどいないといってもいいです。
逆に、もしあなたが今回ご紹介していた名言(教え)を完璧に理解し、実行しているのだとしたら、あなたは自分の思うがままの人生を送れているはずです。
ビジネスや仕事上の成功はもはや当然として、あらゆる面で理想的な人生を自由に創り出すことができるでしょう。
アメリカのコメディアン、デイヴィッド・レターマンの名言にこうあります。
群を抜く方法は、当たり前の仕事を当たり前ではない情熱で行うことだ。
このことをフランスの小説家、アンドレ・ジイドもこのように秀逸に表現しています。
平凡なことを毎日平凡な気持ちで実行することが、すなわち非凡なのである。
もちろん、だからと言って「じゃあ、実践しよう!」で実践できるほど簡単ではありませんし、
かくいう私自身も稲盛氏の教えを守れているかと聞かれれば、
正直、完璧に自分に落とし込んで実践できているとは到底言えない状況だと思います。
でも、私たちは少なくとも「そうあろうと努力する」ことはできるはずです。
たとえ、十分に理解したり実践することは不可能でも、
稲盛氏が指し示してくれた「人としての在り方」や「経営者として在り方」に向かって一歩ずつ邁進していくことはできると思うのです。
今回、ご紹介した名言がそのきっかけになれば幸いです。
それでは、最後までお読み頂きありがとうございました。