「仕事は楽しいかね?」ってどんな本?
「仕事は楽しいかね?」の内容や読んだ感想が知りたい!
今回はその疑問に答えるべく、
今回は本書「仕事は楽しいかね?」の
内容と感想をサクッと解説していきたいと思います。
ちなみに本書の「あらすじ」はこんな感じ。
出張の帰りに、大雪のため一昼夜空港のロビーに足止めされた「私」。そこで出会ったある老人に、つい仕事で鬱積(うっせき)した感情をぶつけてしまう。老人は実は、企業トップがアドバイスをほしがるほどの高名な実業家。その含蓄ある言葉に「私」はしだいに仕事観を揺さぶられていく。
本書は、将来への希望もなく日々仕事に追われる主人公が、老人のアドバイスに自己変革のアイデアを見いだしていく物語である。それは、唐突に繰り出される老人の言葉とそれを問いただす「私」の会話で展開していく。
一見、よくある
「平凡な私」が人生を変える師匠(メンターや賢者)と出会って
トントン拍子で仕事も人生もうまくいく
・・・みたいな王道ストーリーです。
ただ、1つだけ他とは違う点を挙げるとすると
本書「仕事は楽しいかね?」は
仕事やビジネスで成功するためには
「こうしろ!」というただ1つの具体的な指針を示してくれています。
つまり、
仕事で成功するたった1つの方法は〇〇です!
と断言してくれています。
この手の自己啓発本にありがちな
”歯が浮くような綺麗事”を並べて終わり
ということはありません。
だからと言って
本書の教えに沿って頑張れば絶対成功できる!
・・・ということはできませんが
少なくとも成功するためのヒントが得られる可能性はあります。
今回は「仕事は楽しいかね?」でことさら強調されている
「〇〇すること」について私なりの解釈を加えながら
本書の内容を解説していこうと思います。
それでは、さっそく本題に入っていきましょう。
私はいくつかの質問には答えたが、いくつかは上手にはぐらかした。しかし老人はうまくはぐらかしきれないほど次から次へと聞いてくる。
最後にはこう言って私をギクリとさせた。
仕事は楽しいかね?
本書「仕事は楽しいかね?」より
「仕事は楽しいかね?」を解説(要約と感想あり)
「仕事は楽しいかね?」の
テーマ(主張)はたった1つ。
仕事で成功するための方法をドンっと
明言してくれています。
そのたった1つのテーマ(主張)とは何か?
それは・・・
一言で言い表すなら
試すことの重要性
です。
要するに
世の中何がうまくいくか分からないんだから、
チャンスを見逃さずに「試す勇気」を持った人
だけが成功できるんだよ!
と言っているのです。
潔いですね。
だってこれは、
仕事で成功するための画期的な方法なんて存在しない
と言っているようなものですから。
つまり、本書は成功している人の最大の要因は
何か特別なことをしているわけでも
ビジネスセンスがずば抜けているわけでも
運が良かったわけでもなく、
シンプルに「試行回数」が多かったからこそ、
成功したのだと、言っています。
(もちろん、運やセンス、仕事のやり方も少なからず関係はあると思いますが)
これはあなたにとって衝撃的かもしれません。
(少なくとも私にとっては衝撃でした)
だって、成功している人は
100発100中で成功する知能やセンスを持った人ではなく、
ただ単に人の10倍、いえ人の100倍は
多く試して、多く失敗した”普通の人”である
可能性が高いと言っているのですから。
(100回失敗してもたった1回成功すれば今までの失敗がチャラになるどころか、それ以上のリターンが得られるのがビジネスの世界です)
本書で老人は試すことの重要性をこう強調しています。
頭にたたき込んでほしい。何度となく"表"を出すコイン投げの手は、何度となく投げているのだということを。
そして、チャンスの数が十分にあれば、チャンスはきみの友人になるのだということを。
そうはいっても、試すって具体的にどうやればいいかわからない
と思うかもしれませんが、
あなたはすでに「試している」ではないですか。
どういうことか?
あなたが読んでいるこの記事。
ネットで記事を探して読むという行為も立派な「お試し」です。
だって、この記事を読む前に
「この記事には俺の求めている情報があるに違いない」
という確信がありました?
ないですよね?
おそらく、とりあえず読んでみていい記事だったらラッキー
(違っても次行けばいいだけ)くらいの感覚だと思います。
このスタンスは”試す姿勢”そのものです。
成功できない人は
いうなれば「どれが100点満点の記事だろうか?」と
最高の記事を探すことに時間を費やし、
どの記事にも目を通そうとしないようなものです。
逆に成功する人は
悩む時間がもったいねぇ。
というか、悩んでもわからないから
さっさと試してダメだったら次いこ。
というスタンスです。
しかし、あなただって
「ネットで記事を探して読む」みたいな
リスクの少ないことについては
少なからず、この「試す姿勢」を身につけています。
他にも例えば
- ランチに何を食べるか
- 週末、どの映画を観るか
- YouTubeで動画を見るとき
・・・など、日常のちょっとした選択においては
必ずしも安定の定番商品(作品)だけでなく、
たまには新商品に冒険してみる(試してみる)ことだってあるでしょう?
この感じで仕事やビジネスでも積極的に試せばいいのです。
(もちろん、仕事で試すのとネットで記事を試し読みするのはリスクが違うのはわかっています)
具体的には
(サラリーマンなら)
- 仕事の企画書をWord以外で作ってみる
- 職場の机の配置を変えてみる
- 普段は食べない人をランチに誘ってみる
(自営業などであれば)
- 自分のお店の商品の陳列を変える
- 営業時間をちょっと早める
- 店内の明かりを少し暗くする(明るくする)
・・・など、
ポイントは「今すぐ」実行できて、
しかも失敗してもあまりリスクが大きくないことから試すのです。
(リスクが少なければあなたはすでに「試すだけの能力」は持っているのですから)
仕事は人生において重要で
失敗したら取り返しがつかないからこそ、
いかにして「失敗しても大丈夫」な状況を作るか
が重要です。
いいですか?
成功者が率先して試すのは
決して”うまくいきそう”なことや、
当たったら一発デカいことではなく
失敗してもダメージが少ないこと、
より多くの試行回数が得られること
なのです。
それこそ、事業やビジネスを1から立ち上げる場合であっても
リスクを最小化して失敗しても大丈夫な状況を作れば
遅かれ早かれ成功することは決して難しくありません。
そのことを起業家の菅野一勢さんのエピソードが証明しています。
菅野さんはこれまで数々の事業を立ち上げては"ことごとく失敗"してきたと言います。
ラーメンの通販、化粧品販売、ダイエットサプリの販売、カレー屋さんなど軽く30以上のビジネスで失敗したとか。
そんな菅野さんが自身の講演会で参加者の皆さんにこう尋ねるのだそうです。
このなかで、新規事業を10個以上失敗した経験のある方はいますか?
(中略)
毎回ひとりかふたりが手を挙げます。菅野さんは、10個以上新規事業を失敗したという人たちに、次はこう尋ねます。
でも、みなさんの年収は余裕で1億円を超えていませんか?
すると、手を挙げた方は、これまで100%の確率で「はい」と答えたそうです。
「あなたの人生がつまらないと思うんなら、それはあなた自身がつまらなくしているんだぜ(ひすいこたろう)」より引用
新規事業の立ち上げという
やや大がかりな仕事でも10回も失敗すれば
1回くらいは当たるのです。
(ましてや、契約を一つ取るとか、ちょっとした企画を立ち上げるくらいの仕事であれば、もっと失敗は少なくて済むでしょう)
どうすれば効率よく成功できるだろうか
こう考えるのはやめて、
これからは、こう考えてください。
どうやったら”うまく失敗できる”だろう
と。
(いち早く試して、いち早く失敗した人が最速で成功できるのです)
このことを表現した本書の気に入りシーンがあります。
「僕のアドバイスに従って、模倣の代わりに革新を心がけ、昨日と違う自分になろうと日々努力するなら、きみは可能性を高めることができる。もう、10回中9回も失敗するなんてことはない……」
マルクス兄弟のグルーチョみたいに両の眉をぴくぴく動かし、それから結論を言う。
「きっと10回中8回で済むよ。」
とは言え、私は決して
どれだけ失敗しても成功すればその努力は報われる
と言いたいわけではありません。
なぜなら、それは
成功しない限り「試したこと」は全部ムダになる
と言っているようなものだからです。
もちろん、そういう側面もあるのは認めます。
成功者の多くは
「試す」という”種”をまいて
「失敗」という”肥料”をやり
「成功」という”果実”を得る
・・・という自然の摂理に従って成功を収めています。
(我ながらうまいこと言いましたね笑)
でも、私が同時に伝えたいのは
「試すことそれ自体」が”果実である”
ということです。
要するに、試すことはそれ自体が
とっても楽しく、刺激的であり、
たとえ結果が出ても出なくても、どっちにしろ
試すことそのものが”何よりの成果”なのです。
(そこに他人からの評価とか、客観的な成功は必ずしも必要ではありません)
例えば、私は今、
こうしてブログを書いていますが
私は別にこの記事を読んだあなたが喜んでくれるかどうかは、
ぶっちゃけ、どっちでもいいのです。
私の目的は
あなたに本書「仕事は楽しいかね?」の魅力や内容を伝え
あなたの仕事やビジネスをより楽しく、成功したものにするお手伝いをするため
・・・ではありません。
私の目的はただブログで
あれこれ試行錯誤するのが楽しくて仕方ないのです。
なんなら私にとってブログは
「手っ取り早く試せる遊び場」くらいにしか考えていません。
なので、あなたも自分の仕事やビジネスを使って
どんどん試しましょう!遊びましょう!
仕事は遊びじゃないんだ!
人生かかってるのにナメてんのか?
と思われるかもしれませんが、
いいじゃないですか、失敗しても。
私は、あなたが仕事で目先の結果や利益を得ることよりも、
あなたが仕事を通して
「試す姿勢」や「失敗するスキル」を身に付ける方が
ぶっちゃけ100倍重要だと思っています。
だって、試す姿勢やスキルは一生使えますよ。
どんな仕事、どんな分野でも使えるし、
仕事やビジネス以外にも応用が利きます。
だから、仕事なんて
あなたの「試す能力を鍛える訓練」くらいに思って
どんどん試して失敗したらいいのです。
そうやって試し続けた先に
あなたの望むような成功があるかもしれないし、ないかもしれない。
でも、そんなことはどうだっていい。
その試し続ける過程そのものがあなたの人生を豊かにしてくれるのですから。
成功とはある種のゴールです。
しかし、本書でも老人は決して
「目標(ゴール)なんて作るな!」と言います。
老人が掲げる目標はたった一言。
"明日は今日と違う自分になる"と。
これだけでいいのです。
「仕事は楽しいかね?」は
その試し方や変化する姿勢を学べる1冊です。
社会人やビジネスマンなら一度は読んでおいて損はないかと!
最後に
本記事の内容を軽くまとめます。
✔️本書「仕事は楽しいかね?」は”試すこと”の重要さを教えてくれる1冊
✔️成功する人は、ただ人より多く試して失敗しているだけ
✔️試す上で重要なのは「失敗しても大丈夫」なこと
✔️人は誰でも試す能力を持っているし、試すのが大好き(試す能力や姿勢を養うつもりで仕事に取り組もう!)
正直、自分の意見も存分に入れ込み、
必ずしも本書の流れや内容に沿って書いたわけではないので
多少、本書の主張や内容とズレがあるかもしれません。
(ご了承いただきますと幸いです)
あとはもうあなた自身の目で
本書を「試してもらう」しかありません。
(↑結局これが言いたかっただけw)
本書はまさに
「試す価値あり」の1冊です。
今ならKindleUnlimitedで
「仕事は楽しいかね?」
「仕事は楽しいかね?2」
「仕事は楽しいかね?《最終講義》」
のシリーズ3冊がすべて無料で読めます。
(正確には「無料体験で読み放題」です)
ちなみに、本記事でも紹介した新規事業に30以上失敗した菅野さんのエピソードを引用した「あなたの人生がつまらないと思うんなら、それはあなた自身がつまらなくしているんだぜ」もKindleUnlimitedで無料で読めます。
ただ、ぶっちゃけ、
私は3冊とも目を通しましたが、
個人的には1冊目の「仕事は楽しいかね?」だけで十分だと思います。
(”2”以降は1冊目を読んでハマれば読むのを検討すればいいでしょう)
あるいは、読書が苦手な人には
もKindleUnlimitedで今なら無料で読める(無料体験で読み放題)のでご検討を。
ちなみに読んでみて合わなければ、
即読むのをやめてもらって構いませんからね。
新しい本を試しに読んでみた
それだけであなたは十分
「明日は今日と違う自分になる」
という目標は達成しているわけですから。
そして、
あなたが本書を実際手にとることは
もちろん素晴らしいですが、
それ以上に、私があなたに望むことは
あなたが自分の仕事やビジネスで
何かしら「試す勇気」を持つことです。
たった1つでいい。
小さくてもいい。
あなたが仕事で、人生で、
これから日々試して成長していくことを私は期待しています。
本書の最も有名な名言にこんなものがあります。
試してみることに失敗はない。
この記事がそのきっかけになれれば幸いです。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
追伸
シリーズ3冊とも読みたい
あるいは、もっと楽に読書したい、
という場合は
オーディオブックがオススメです。
私も本書はオーディオブックで聞きました。
(オーディオブック版「仕事は楽しいかね?」はこちら)
正直、オーディオブックという画期的な読書ツールの方が
「仕事は楽しいかね?」という本なんかの
10倍、いや100倍はオススメです!
(本書は読んでも読まなくてもどっちでもいいので、ぜひオーディオブックは試してみてくださいと言いたいくらいです笑)
オーディオブックは私が最近ハマっている音声版の書籍なのですが、
Amazonオーディブル(←世界最大のオーディオブックサービス)で
「仕事は楽しいかね?」シリーズ3冊が今なら無料で聞けます。
(こちらも正しくは「無料体験で聞き放題」ですが)
>>>Amazonオーディブル(Audible)を30日間無料体験する
私も本書をAmazonオーディブルで視聴して気に入り、
すぐさま電子書籍も購入しました。
(残念ながらこの時はKindleUnlimitedで本書が読めることを知らず、わざわざ単品購入してしまいました…。勿体ない…)
本記事でも言いましたよね?
試すときは「失敗しても大丈夫」な状態を作れと。
オーディオブックは今なら無料体験で実質0円で聞けるから
金銭的なリスクが”ない”というのもありますが、
それ以上に「労力」や「時間」のリスクがほぼほぼ0なのが最高です。
オーディオブックは通勤や家事などの合間に
「ながら」でポチッと再生して聞き流すだけでOKなので、
やる気や集中力がなくても読書可能ですし、
耳さえ空いていればいいので
「スキマ時間(通勤・通学・家事・買い物・散歩・筋トレ中など)」
に聞けるので、
万が一、本書を読んで何の知識も得られなくても、
時間がムダになることはありません。
(今までムダにしていたスキマ時間を使って読書するので)
金銭的なリスク
労力的なリスク
時間的なリスク
すべてのリスクがほぼほぼ0に等しいこの状況で
「オーディオブックを試すことができない」というのは
ビジネスマンにとってあまりにも致命的かと思います。
(とはいえ、ここまでリスクがないと、もはや試すというレベルですらないような気もしますが)
別に私は、あなたにオーディオブックを強制しているわけではもちろんないので、
興味があれば、ぜひ検討してみてください!
(冗談抜きで「スキマ時間にオーディオブック(音声学習)を聞くこと」を覚えてしまうと勉強効率爆上がりで人生変わりますよ!)
それでは、改めまして最後までお読み頂きありがとうございました。
(オーディオブック版「仕事は楽しいかね?」はこちら)