「夢をかなえるゾウ」著者水野敬也の「神様に一番近い動物」が感動的すぎる件

シリーズ累計230万部以上売れたベストセラー

「夢をかなえるゾウ」という本をあなたはご存知ですか?

おそらく、読んだことはなくてもタイトルは聞いたことある

という程度には、知っているのではないかと思います。

「夢をかなえるゾウ」では、ガネーシャという

神を名のる関西弁のゾウが、とあるサラリーマンに

成功するためにはどうすればいいか、

お金を引き寄せるには何をすべきか、などの

ビジネスや成功、そして人生に関わる

様々な知恵と方法を教えてくれるという内容なのですが、

一般の小難しそうなビジネス本と違って、

会話調のストーリー形式で描かれており、

非常に読みやすく、タメになる一冊です。

その「夢をかなえるゾウ」の著者、水野敬也さんが書いた

「神様に一番近い動物〜人生を変える7つの物語〜」を最近読む機会があり、

これまた非常にタメになる話が盛りだくさんだったので、

今日は紹介しようかなと思います。

「神様に一番近い動物」は、7つの短編物語が掲載されており、

そのどれもが、ビジネス、そして人生の重要な教訓を与えてくれます。

例えば、「3匹の子豚」をオマージュした「藁の家の豚が勝つ話」や、

超高品質なサービスをただ働き同然で提供し続ける蕎麦屋の話

(ラストは結構衝撃的ですw)など。

あっという間に我々読者を引き込み、夢中にさせる。

そして、読み終わった時にはハッとした気づきを多く得る。

そんな素晴らしい物語であふれた良書ですが、

特にその中でも本のタイトルに選ばれている「神様に一番近い動物」が、

個人的には、最も感動的で考えさせられる内容だったので、

今回は、それをシェアしたいなと思い、パソコンを開いた次第でございます。

(興味を持った方は、是非手に取ってみてはいかがでしょうか)

それでは、早速いって参りましょう。

出典:神様に一番近い動物〜人生を変える7つの物語〜

:水野敬也

神様に一番近い動物

「いよいよ明日じゃな。心の準備は整っておるか?」

長老牛のモーラが、しわがれた声で子牛のマギーに尋ねました。

マギーは震えながらハイと答え、これも神の定めし運命だと、

その使命を受け入れようとしていたのです。

「私たち牛は神様に一番近くにいる動物です。

私たちは、神様から分けていただいたこの命を、

か弱き命のために差し出します。」

マギーは幼いながらも、凛々しくそう言って

自らの運命を受け入れていたのです。

そして、その日の夜、

マギーにとってある意味、運命の出会いが起こりました。

「おい、ぼうず」

眠れずにいたマギーは、声のする方を見ました。

すると、そこにいたのはネズミでした。

「ネズミはずる賢く、人から食べ物を盗む

『神様から一番遠い動物』だ」

と教わっていたマギーは戸惑い、その出会いに混乱します。

それを見たネズミ(ドロ)は悪そうな顔をしてマギーに耳打ちしました。

どうして、こんなに幼い自分(マギー)が人間に呼ばれたのか

実は、命をさし出すことで神様の元へ行くと言われていたのは真っ赤な嘘で、

マギーは「革ジャン」になるために、人間にその命を差し出すということ。

しかも、マギーは自分より体が弱い

人間の体を守るために犠牲になるのではなく、

ただ人間の”気まぐれ”で命を奪われるのだということを。

マギーはその真実を知ったショックのあまり、

翌朝、牧場を一人で飛び出してしまいます。

マギーは、ドロ(ネズミの名前)の言うことが本当なのか

街へ行って確かめようとしたのです。

ドロとしても、マギーをまんまとたぶらかして、

街に行くことができるとマギーに同行します。

その後、マギーはドロと街へ行く道中、様々なことを経験しました。

生まれてから外に出たことのなかったマギーはドロにいろいろなことを教えてもらい、

そのどれもが新鮮だったのです。

二人が旅して1週間が経った頃、ようやく街に着くことができました。

マギーは眩いばかりの街の光、街で好奇の目を向けてくる人間たち、

そしてなにより実際に求肥でできた服を着ていた

人間の存在に驚きとショックを受け、悲しみました。

いつの間にかドロも姿を消していて、

正真正銘一人ぼっちになってしまったマギーは途方にくれます。

するとどこからか聞き覚えのある声が聞こえてきました。

ドロが猫に食べられそうになっていたのです。

マギーはその猫との出会いからも、様々なことを学びました。

人間っていうのはね、私たち動物みたいに、食べ物を捕まえて生きているんじゃないんだよ。

まあそういう人間もいるけど、ほとんどの人間には「仕事」というものがあって、その仕事をやることで、「お金」っているものをもらって、そのお金と食べ物を交換してるんだ。

「自分が革ジャンになることを拒めば、その人間たちは生きていけないのではないか」

マギーは、自分を興味本位で革ジャンにしようとする

凶悪な人間たちのことをそれでも心配します。

そして、猫にドロを逃がしてやるように頼み、

自分は捕獲しにきた人間たちの元におとなしく向かっていきました。

ドロさんは命の恩人なのです。

この街までの道を教えてくれましたし、

なにより、この世界について、私に教えてくれました。

マギーがドロを助けるように頼んだ時、ドロは驚きました。

自分はただ意地悪で革ジャンになることを教えたにもかかわらず、

マギーは恨むどころか感謝していると言ったからです。

それから数日後、マギーは牧場に戻され、

長老牛のモーラに叱られます。

どうして逃げ出したのか。

牛は死を恐れてはいけない、使途は神と一体になることだと。

私たち牛は、神の定めし運命を受け入れるほかないのだと。

するとその時、そこに待ったをかけるものが現れました。

そう、ネズミのドロです。

牛たちは「神様から一番遠い動物だ」と

ドロを軽蔑しますが、ドロはこう言いました。

さっきから聞いてりゃなんだ、お前たちは!神様だ、運命だってよ!

お前たち、その目はちゃんと見えてんのか?

マギーを見ろ!こんなに幼い子牛だぜ?

まだ何にも知らねえ、ただの子供だ。そんな子どもに向かって、「死を恐れるな」だ?

なんで牛は揃いも揃ってこんなにバカなのかねえ!

そして牛たちに、

マギーをこの小屋から逃がすことが

マギーにしてやれる唯一のことだと、

マギーを逃がすように説得します。

長老牛のモーラは言います。

逃げれるのならとっくにそうしている。

過去に何度も逃げ出そうと考えた牛はいたが、

誰一人として逃げ切ることはできなかった。

自分たちは運命を受け入れるほか道はない、と。

それでも、関係ねえ!と

ドロはマギーを逃すように牛たちを説得し、

多くの牛はマギーを逃すことに賛成しました。

多くの牛とドロの協力もあって、

強固な牛小屋の扉は破られ、

マギーは自由の身となったのです。

しかし、マギーは一向に逃げ出そうとしません。

「おい、何やってんだ!早く逃げろ!」とドロは言うも、

「私は行けない」マギーはそう言います。

マギーは続けて言います。

「私は、ここに残ります。」

ドロが死ぬのは怖くないのか、美味しいものを食べたり、

遊んだりすることもできなくなるけどそれでもいいのか、と尋ねました。

マギーは、しばらく沈黙したのち、こう言葉を絞り出しました。

「死ぬのは・・・怖いです。」と。

そして、マギーは涙を流しながら続けます。

「でも、私がここから逃げたら、

他の小さな牛が殺されることになる」と。

そして、マギーはゆっくりと語り始めました。

「私は、ずっと考えてきました。

どうして自分が革ジャンになると知って、

命を差し出したくないと思ったのか。

人間と牛の違いは何なのか、そのことをずっと考えてきました。

(中略)

牛は、植物に命を分けてもらって生きていくことができます。

だから植物に感謝し、何度もよく噛んでいただきます。

そして、分けていただいた命を、

今度は、必要とする者たちのために差し出すのは自然なことだと思います。」

そして、マギーは続けました。

「しかし、人間たちはそのことをよく知らないのです。

その時の気分で命を奪うことができてしまうから、

必要以上の命を奪ってしまうのことになるのです。

それは、牛にとっても、

そして何より、人間たちにとっても不幸なことだと思います。

だからこそ、人間はこの世界を愛することができないのだと、マギーは語りました。

そして、それを人間に伝える手段がないことを悲しみました。

文字がわかればこの思いを人間に伝えることができるのに・・・

牛たちがどうすることもできない、

と悲しげな雰囲気を醸し出したその時、

「文字ならかけるぞ」

そう声をあげるものがいました。

それは、”神様から最も遠い動物”だと

言われていたネズミのドロでした。

それからドロは牧場から紙とペンを盗んできてマギーに尋ねます。

「さあなんて書く?

『殺すんじゃねえよバカヤロウ』とでも書くか?」

マギーは優しく微笑んでその質問に答えました。

次の日の朝、牧場主が牛小屋にやってくると、

1匹の牛が一枚の紙を加えているではないですか。

その紙には非常につたない文字でこう書かれていました。

わたしがもし

かわじゃんになるのなら

ずっとずっと

きてもらえるかわじゃんに

なりたいです

わたしがかわじゃんになったら

 あなたがかぜをひかないように

あなたがけがをしないように

あなたがむしにさされないように

がんばってあなたをまもります

だからかわじゃんになった

わたしをずっとずっと

あなたのそばに

おいてください

終わり。

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