どうしても三日坊主になってしまう
やる気が出なくて続かない
そのような人は、あなた以外にも多く存在していて「いかにして物事を継続させるか」は
人生において目標を達成し、人生を切り開いていくうえで最も重要なことの1つと言えます。
そして物事を一定期間、あるいは一生続け、何かを成し遂げていくためには、
「習慣」という偉大なメカニズムなしにはおそらく困難を極めるのではないでしょうか。
(事実、素晴らしい人生を送った世界の偉人のほとんどは、この習慣の力を十分に理解していました)
「一貫性のある日々の継続により、無意識レベルで行動できる習慣という偉大な武器」
これをいかに活用できるかが、あなたの人生を決定づけると言っても決して過言ではありません。
「人生を変える」ということは「習慣を変える」ことに他ならないからです。
一日は今この瞬間の積み重ねであり、人生は一日一日の積み重ねであることは言うまでもないかと思います。そして一日の大半は、私たちの習慣によって形作られているのです。(われわれの行動の約90%ほどは、無意識のもの、つまり習慣だと言われています)
わたしも少し前までは何事も続かず、そんな自分を嫌っていました。
しかし、「習慣」はテクニックでどうにでもなるものであり、ちょっとしたコツさえつかめば、あなたも習慣を形成し、継続力を養うことは決して難しいことではないのです。
そこで今回は、「習慣化する8のコツ」をあなたにお伝えしていこうと思います。
「意のままに習慣を形成し、人生を創造していく能力」
この力を身につければ、あなたの人生はあなたの思いのままと言っても決して大げさな話ではないのです。
是非この状態を目指して、一つ一つの習慣化するコツを学んでいただけたらなと思います。
それでは、いってまいりましょう!
習慣化のコツ8選
とにかく続ける
「根性論じゃねーか!」と思われたかもしれませんが、ちょっと待ってください。これにはしっかりとした根拠があるのです。
もう少しだけわたしの話を聞いていただけたらなと思います。
そもそも、習慣とは一日や二日で形成されるものではありません。ある程度の期間継続的に続けてこそ、習慣は作られていくのです。
そして、習慣が形成されるにはだいたい”3週間~1か月”ほどの時間がかかると言われています。
3週間、つまり21日間ほどの期間が、ある行為を人の体と脳に定着させる目安となっているからです。3週間ほど継続すれば、習慣としてあなたの生活に定着し、無意識レベルで行動を起こせるようになるのです。
逆に言えば、習慣を身につけることができず、三日坊主になってしまう人はほぼ100%の確率で、3週間何かを続ける能力を持っていません。習慣が形成される前にあきらめてしまうのです。
たった21日続けるだけで、その習慣は一生のものとなり、あなたの人生を大きく変えるかもしれないというのに!
つまり、あなたがこれからどんな習慣を作り上げていくにしても「3週間はとにかく続ける」という過程は省略することができないのです。
これはどんなノウハウやテクニックを以てしても決して例外ではなく、続けることなしにして物事を習慣化することは不可能な話です。
やや強引な話ですが、3週間根性と忍耐力で無理やり継続することができるのなら、あなたは今すぐどんな習慣でも自由自在に作り上げていくことができると思います。
ただ、「とにかく頑張って続けろ」と言って、すべてを根性と精神論で片付けてしまうことはあまりに簡単ですが、それではあなたの納得する答えをお伝えしたとは到底言い難いですし、せっかくこの記事を読んでいただいている意味がないと思います。
「継続できない人間が、3週間以上何かを続けて習慣化する極意」
そのようなテクニックや習慣化するコツをあなたは知りたいのではないでしょうか。
(それについては詳しく以下の7項目で説明いたします)
ただ、習慣は続けさえすれば、誰にでも必ず形成することができるということと、
習慣が形成されるまでにはおよそ3週間ほどの時間が必要だということを知ることは、
今後、あなたが物事を習慣化していく上で必ず役に立つと思います。
習慣化のテクニックやコツはすべて「3週間(ある一定の期間)以上継続すること」を最終目的としたものだからです。
小手先のノウハウやテクニックばかりに目を向けるのではなく、ゴールを明確にした上で習慣形成のスタートを切ることが第一歩となるのです。
したい人、10000人。
始める人、100人。
続ける人、1人。
‐中谷彰宏(日本の作家)‐
スタートの力を知る
われわれの多くが習慣化できない最大の原因は「続かないこと」ではありません。
ほとんどの人は「始められない」のです。
物事を始めることができなければ、当然の話ですが習慣化などできるはずがありません。スタートせずしてゴールにたどり着くことは不可能なのです。
「始めること」、これがあなたの習慣を形作りにおいて最も困難で重要なことです。
なぜなら、いかなるものも”スタート”にもっと多くのエネルギーを消費するからです。
つまり、場合によっては「始めること」は「続けること」自体よりもはるかに難しいことなのです。
例を挙げて話しましょう。
例えば、NASAのロケットは打ち上げられてから「最初の数分間」で膨大な燃料を必要とします。そしてこの燃料は、なんとそのロケットが「その後地球を一周して戻って来る」よりも多いのです!
これと全く同じことが「習慣」でも言えます。先ほど「習慣が形成されるまでには3週間ほどかかる」と言いましたが、最も大変で多くの人が音を上げてしまうのは最初の数日なのです。
われわれの脳にはホメオスタシス(恒常性)という「新しいことを始めるのを嫌い、今まで通りの生活を維持しようとする」機能があり、
「スタート」こそが、習慣化する最大の敵と言えるからです。
ただ、これは逆に言えば、スタートを上手く乗り切ればその勢いを利用して一気に習慣化を成功させる可能性がグッと高まるということでもあります。
よく「三日坊主はダメだ」と言われますが、三日坊主もあと1日、2日頑張って継続していればそのまま習慣化できていたかもしれないのです。
なぜなら、最もきつい山場を越えれば徐々に体と脳が慣れてきて、ラクに行動を起こせるようになるから。
先ほどのNASAのロケットの例ではないですが、スタート時は膨大な燃料が必要であるということは、
同時にスタートからしばらく時間が経てば(スタート時と比べると)ほとんど燃料を必要としないで飛行(行動)できるというわけです。
「ピンチの後にはチャンスあり」と言いますが、最初の大きな困難に打ち勝ち、習慣化を始めることさえ出来れば、
意外とポンポンポンと習慣を形成し、人生が変わるなんてことも珍しくないのです。
ハードルを極端に下げる
確実に最初のスタートを切り、習慣をつくり始める最もオススメな方法は、
「最初のハードルを極端に下げる」ということです。
理由はすでに述べた通り、物事は始めるときが最も大変であり、
新しいことを始める際は「確実に達成できるレベルでスタートする」ことが何より重要だからです。
多くの人は、そもそも何かを始めることは脳にとっても負担の大きいことなのにもかかわらず、いきなりハードな内容でスタートしてしまいます。(そして当然、失敗に終わるのです)
最初は極端なくらい小さなことから始めましょう。
慣れてきた後に、少しづつハードルを上げていけばいいのです。
大きなハードルを乗り越えようとして習慣化に失敗するのと、ハードルを下げて一歩ずつ確実に習慣を身につけていくの、どちらがいいですか?
すごろくゲームでも一発逆転を狙わず、コツコツ地道に進めていく方が”早く”ゴールするように、ハードルを下げて小さなところからスタートした方が、結果的にも早く習慣を形成できるのです。
抵抗の大きい最初の内は「これでもかというほどハードルを下げて取り組む」くらいでむしろ丁度いいものです。
例えば、「毎日3キロランニングをする」という習慣を作りたい場合、一番最初は「毎日ランニングシューズを履いて外に出る」くらいまでハードルを下げて習慣化をスタートさせましょう。
たとえ、50メートルもランニングをせずに帰宅してしまっても「よくやった!目標達成だ!」と自分をほめてあげるのです。
英語を話せるようになりたい人は、はじめから「毎日英語の勉強を2時間する」とかを習慣化しようとせず「毎日英単語を1個覚える」くらいから始めるのです。(もっとハードルを下げて「毎日英単語帳をとりあえず開く」から始めてもいいでしょう)
重要なのは、
「あなたが確実にクリアできるレベルの小さな目標を設定し、そこから始めること」です。
”確実にクリアできる”というのは、やる気が出ない日も、少し体調が悪い日も、仕事で疲れているときでも”いつでも”できることが絶対条件です。
ほとんどの人は、やる気に満ち溢れた状態で目標を設定し、その時の基準で習慣化を始めようとするため、その時はクリアできるかもしれませんが、
やる気が出ない時や疲れているときはまずその日の目標を達成できず、習慣化は失敗に終わってしまう確率が高いと言えます。
一方、「これなら絶対クリアできる!」と思えればやる気も自然と出てきますし、
それを毎日達成して「よしッ!今日も達成できた!」と達成感を常に感じることでやる気とモチベーションもキープできるのです。
習慣とは、決してやる気や意思の力に頼るものではなく、無意識下で自然と行動できるようにならなければ無意味ですが、スタート時はこれら(やる気や意思の力)の影響を強く受けてしまうものです。
だからこそ、最初の内はハードルを限界まで下げ、本当に小さなことからスタートしていくことが習慣作りの秘訣なのです。
「私には高いハードルを越えられるような能力はない。
ただ、誰にでも越えられる低いハードルをたくさん見つけてきただけだ。」
‐ウォーレン・バフェット(世界一の投資家)‐
一度に何個も習慣化しようとしない
確実にスタートさせ、ある程度の期間(一般的には3週間ほど)続けることができれば、誰であろうと習慣を身につけることはできます。
しかし、これは決して簡単なことではありません。
(そうでなければ、これほど多くの人が努力が続かないことを悩むはずがありませんから)
そのため「一つずつ習慣化する」ということを徹底してください。
一つの習慣を形成するには、あなたが思っている以上のエネルギーが必要であり、
一つでさえ多大なエネルギーが必要なのに、一気に何個も習慣化しようとすれば、
当然その分負担も大きくなりあなた自身が耐えられなくなる可能性が高くなるからです。
実は、どういう形であれ、習慣化できない人はこの「エネルギー切れ」を回避することができていないのです。
一度、習慣化してしまいさえすれば必要なエネルギー量は大幅に低下するので、特に苦も無く続けられるようになるのですが、
先にも述べたように習慣化の初期のころは脳と体が強く抵抗するため、多大なエネルギーが必要となります。
にもかかわらず、無理して一度に何個の習慣化しようとしてしまえば、言うまでもなくエネルギーが切れて続かなくなってしまいます。
そのため、まずは目の前の小さな変化を確実に毎日の生活に取り入れましょう。
2個目、3個目の習慣化は、その習慣がしっかりと定着してからでも決して遅くはないはずです。
これは前項の「ハードルを極端に下げる」にも関係する話ですが、習慣を作るにおいて「焦り」は禁物です。
多くの人は焦って、最初から難しめの習慣を作ろうとしたり、一度に2個も3個も新たな習慣を形成しようとしてしまいます。
(しかし、これが大きな落とし穴なのです)
例えば「家に帰ったら手洗いうがいを欠かさない」といった程度の意識さえ習慣化できればパパッとできる習慣でしたら、一度に何個も習慣化しても問題ないかもしれませんが、
おそらくあなたが作りたい習慣は、もっとクリエイティブで生産性のある「人生を変えるべき習慣」だと思います。
そのような習慣というのは、たいていの場合、苦痛や困難を伴います。つまり、より一層エネルギーが必要となるわけです。
なので、あなたの身につけたい習慣が重要であればあるほど、一つ一つ確実に身につけていくことをオススメします。
(一度、何かを習慣化できれば「なんだ!いけるじゃん!」となって、次々と新たな習慣をデザインしていくことができるようになります。
まずは、目の前の習慣だけに集中し、無意識レベルで実行できるようになることに全エネルギーを注ぎましょう)
大きな目標を想像する
「ハードルを極限まで下げて小さくスタートしなさい」わたしはそう言いました。
これは”スタートを切る”上では非常に重要なことですし、今まで何かを続けることどころか、始めることさえ出来なかったという人には極めて効果的な方法だと思います。
ですが、すべての方法にはいい面と悪い面が存在するように、この方法にも一つだけ大きなデメリットがあります。
それは「自分のやっていることに意味が感じられず、やる気が低下してしまう恐れがある」ということです。
「こんなことをして本当に人生が変わるのだろうか」
一瞬でもこのような疑問を抱いた時点で、モチベーションは著しく下がり、継続できなくなってしまう可能性が高いです。
これはあまりに多くの人が陥ってしまう罠なのですが、
「小さくスタートする」→「やる意味が見いだせない」→「いきなり大きなことをやろうとする」→「失敗」→「ああ、ダメだ」
という図式で見事にやる気と自己イメージを下げる悪循環に嵌ってしまいます。
自分のやっていること、習慣化したいことに意味を作り出すにはどうすればいいか…?
その最も簡単な方法は「大きな目標を設定する」ということです。
そして、それを明確にイメージしてください。
「大きな目標を想像する」ことで、あなたが本当に習慣化しなければならないことと、その意味を知ることができます。
習慣化できない多くの人は、目標が曖昧で「何となく何かを変えたい」くらいにしか思っていないから習慣化できないのです。
この”大きな目標”というのは、言い換えれば「あなたの理想の人生」と言えます。
どんな人生を送りたいのか、最終的にどうなりたいのかをはっきりと自分の頭の中に描くのです。
「いや、そんなこと言われてもイマイチぴんと来ない」という場合は、半ば無理やりにでも大きな目標を作って、理想的なビジョンをイメージしましょう。
例えば、なんとなく英語を勉強したいという人は、「将来、英語を話せるようになって海外旅行に行ったとき困らないようにしたい」とかではなく、
「英語ぺらぺらになって海外でバリバリ働き、海外で自由な暮らしを実現させる!」という感じで自分が「こうなりたい!」と強い願望を持てる目標を想像することが大切です。
この際、できるか否か、そのための具体的なプランはどうするかなどは一切考える必要はありません。心の思うままに理想の未来を想像しましょう。
そういうことは後々考えていけばよく、今重要なのはその目標とビジョンをイメージすることで、心が躍りワクワクできるかどうかです。
(人はやる意味を見いだせることに対しては、少ないエネルギーで継続して取り組むことができます)
ただ、1つだけ注意させていただくと、あなたがすべきことは依然として”小さく始め、小さく継続すること”だということは決して忘れないでください。
大きな目標を想像しながら、小さく始めるのです。(←これは習慣化の極意とも呼べるほど大切なことです)
「偉大な志を持って、些細なことを継続する」
これが最も確実に習慣化する秘訣ですし、多くの成功者や偉人はこの秘訣を実勢し続けたからこそ、あれほど素晴らしいことを成し遂げてきたのです。
思考を習慣化する
これまでは主に「行動を習慣化する方法」についてお話してきました。
なぜなら、思考を習慣化することに比べ、行動の方がはるかに習慣化しやすいからです。
また、何かしらの行動を習慣化し、毎日に小さな変化を起こし続けるというのは、人生を変えるにおいて絶対的な条件だとも思ったからです。
しかし、人生を変えて本当の意味で幸福な人生を歩むためには「思考の習慣化」は必要不可欠な過程だと言えます。
どんなにお金を稼いだり、仕事で結果を出して”外的な変化”を作り出したとしても、あなたの内面から変わっていかない限り、あなたの幸福度は向上していかないからです。
(事実、莫大なお金を稼ぎ、何一つ不自由のない生活を送っているのに孤独と虚無感にさいなまれこれっぽっちも幸せじゃないという人は多く存在します)
逆に言えば、あなたの思考を習慣化し内面から変わることができれば、あなたはありとあらゆる悩みから解放され、真に自由な人生を送ることは今すぐにでも可能なのです。
ただ、思考の習慣化は決してカンタンではありません。
行為や行動を習慣にするには3週間~1か月ほどかかると言いましたが、思考や価値観を変えようと思ったら「数か月~半年」は少なくともかかると言われています。
それほど思考を変えるには時間もエネルギーも必要だからこそ、人生に大きな影響を及ぼすのです。
よく「性格は生まれつきのものだから変えられない」とか「ありのままのあなたが大切だから無理して変える必要はない」という意見を耳にしますが、
この世に変えられないもの(性格や人格を含む)はありませんし、いくら”ありのままの自分が大切”と言ったところで、間違った価値観や考え方は絶対に改善すべきだと思います。
(なぜなら、そのような思考や価値観こそが、あなた自身を形作り、あなたの人生を決定してしまうからです)
例えば、「自分はダメな人間だ」と心の中で考えてしまう人は、今までの人生で形成されてきた思考や価値観が、その人に”そう思い込ませている”に過ぎません。
「自分が内向的でネガティブな人間だ」という人も勝手にそう決めつけ、自らより内向的でネガティブな人間になろうとしてしまうのです。
(このような人は「外交的でポジティブな人間でなければならない」とか「自分の性格や考えは変えられない」という間違った価値観を持っている場合が多いです)
そして、これらの思考や価値観の多くは、あなたがこれまで生きてきた人生の一日一日の中で形成されてきたのです。
つまり、あなたの思考と価値観は親や社会の影響を多分に受けており、すべてあなたが悪いというわけではありません。(むしろ、あなたは間違った価値観を植えつけられてきた被害者と言ってもいいくらいです)
「それで、思考を習慣化するためにはどうすればいいんだ!」
その答えはすでにお話ししました。あなたの思考と価値観が今までの人生で長きにわたり形作られてきたのなら、もう一度同じことをしてあげればいいのです。
要するに、新たな思考を常に意識し、潜在意識に埋め込むように働きかければいいのです。
最初はなれない思考に戸惑うかもしれませんが、常に(もしくは頻繁に)頭の中に浮かべ、意識的に考えることで、
徐々にその思考が当たり前となり、最終的には潜在意識としてあなたの価値観を形成することになります。
(これはあなたが今の段階でまったく共感できない思考に対しても効果はあります。
つまり、「ポジティブ思考なんてただの楽観主義で嫌い!」という人でも、常に物事のプラスの面を捉える意識を持ち、ポジティブな意識を持ち続ければ、1年後にはまるで昔から”前向きでポジティブな人間だったか”のような立ち振る舞いができるようになるのです)
あなたが憧れる人物、なりたい自分は”どんな性格や思考”を持っていますか?
それをあなたの意識のなかに取り入れ、思考と価値観の上書を始めましょう。
直接的に人生を変えるのは「行動」ですが、その行動を支配しているのは紛れもなく「思考と価値観」です。
つまり、正しい思考・素晴らしい価値観はあなたを理想的な人生へ導く「指導者」となってくれるのです。
心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。
‐ウィリアム・ジェームズ(アメリカの哲学者)‐
三日坊主OK
なかなか物事が続かない人は「三日坊主な自分なんて」とマイナスに考えて、自らやる気(エネルギー)を下げてしまいます。
しかし、その考えは百害あって一利なしです。三日坊主を嘆いても習慣化できないばかりか、どんどん自分の「続ける力」を弱体化させてしまいます。
三日坊主を嘆くのはやめましょう。
考え方によっては三日坊主は悪いことばかりではありません。
「三日坊主も10回やれば1か月、120回やれば1年分の努力」です。
一回一回はなかなか継続できず、始めてはやめてを繰り返しいたとしても、それを何十回、何百かいと繰り返せばあなたのスキルや能力は十分に向上していきます。
「また、三日坊主になってしまった…泣」と嘆くくらいなら、
「よしっ!もう一回三日坊主になるか!(笑)」と言って再スタートを切った方が、
遥かに効率的ですし、そうやって瞬時に再スタートを切れるようになれば、実質習慣化は完成したようなものです。
(やがて、途切れることなく継続して続けられるようになるでしょう)
途中で継続できなかったからといって一気にやる気をなくし、すべてを放棄してしまう人がいますが、一度継続が途切れたくらい特に問題はありません。
(なぜなら、エネルギー切れになることはどんなに優秀な人でも珍しいことではなく、また充電して再び始めればいいだけの話だからです)
一番ダメなのは、一度の失敗(習慣を途切れさせてしまうこと)を引きずり「もういいや」とあきらめてしまうことです。
重要なのは「一度も途切れることなく理想的に習慣を身につけること」ではなく、
「何度か途中で途切れてしまっても、次の日からすぐにリスタートして、なんだかんだ継続すること」なのです。
実際、途中で習慣が途切れてしまったとき「まぁ、仕方ない。明日から通常通り続けよう!」と再び歩みを進められる人の方が、はるかに習慣を身につけるのは早いです。
先にも言いましたが、私たちのエネルギーは無限ではありません。どんなにうまくやってもエネルギー切れになってしまうことはあるのです。
そのため「いかにエネルギーを補給して(休んで)、再スタートを切れるか」が習慣化のカギとなってきます。
(「三日坊主でも全然オッケー」くらいの気持ちで”軽く始めて、すぐにリスタートする”ことを心がけましょう)
「はじめは人が習慣をつくり、それから習慣が人をつくる。」
‐ジョン・ドライデン(イングランドの詩人)‐
余分な思考をそぎ落とす
最後の習慣化のコツは「余計なことは考えない」ことです。
というのも、習慣を身につけようとすると様々な思考があなたの頭の中に浮かんできて、その中にはあなたのやる気(エネルギー)を奪ってしまうものも少なくないからです。
(むしろ、大半はネガティブで生産性のない思考だと思います)
「人の思考は複数の人格を持つ」と言われるくらい一度にたくさんのことを考え、誰であっても無意識のうちに様々な思考が浮かんでは消えてを繰り返しています。
そして、その多くは「これは本当に意味があることなのか」、「もっと効率的な手段があるのではないか」など、ネガティブで”習慣化の妨げになるもの”なのです。
だからこそ、わたしは「思考を習慣化する」ことをあなたにオススメしましたし、長い目で見ればそれが最も効果的だとも思います。
ただ、今すぐ使える秘訣、コツといたしましては「余分な思考・習慣化の妨げとなるアイデア」は”すべて無視する”ということを徹底していただくことが最適で即効性のある方法だと思います。
そして、コレが最大のポイントなのですが
「必要ではない思考(つまり、無視すべき思考)をあらかじめ決めておく」ようにしてください。
なぜなら、われわれ人間は自分の考えを正当化し、合理化してしまうプロだからです。
あなたがこれまで「習慣を身につけようとしたけど上手くいかなかった」という経験が少なからずあるとすれば、こんな言葉を口にした経験があるはずです。
「まあ、明日でいっか」と。
普通に考えれば、明日でいいはずがないですし、少なくとも今日できるなら今日済ませてしまうに越したことはないのですが、私たちの多くは明日へ先送りしてしまいます。
なぜ、先送りしてしまうのか?
この時われわれの頭の中には「先送りしてはいけない」という思考も存在するのですが、それを上回る「先送りすべきだ」という思考たちがさまざまな”言い訳”をつけてそれを合理化してしまうのです。
例えば「今日はもう寝て、明日元気な状態でやった方が効率的だ」、「明日から始めたとして、明日○○をして明後日は◇◇をして・・・こうすれば十分期限に間に合う!」などがそれにあたります。
つまり、前もって「余計な思考や習慣化に悪影響を与える思考」を認識しておかなければ、この先送りの罠にはまり、習慣化は失敗に終わるのです。
その作業がめんどくさい人は「すべての思考を無視して、やるべきことに集中する」と徹底してもいいと思います。
(考えなければ、当然ネガティブな思考に惑わされることもありません)
あまりに多くのマイナスな考えに惑わされ、自滅してしまうので、余計なことは考えず、いかに習慣化することだけに集中できるかが、習慣を身につける最大のポイントだと言えます。
習慣化のコツまとめ
いかがだったでしょうか。
以下、習慣化の8つのコツまとめです。
- とにかく続ける
- スタートの力を知る
- ハードルを極端に下げる
- 一度に何個も習慣化しようとしない
- 大きな目標を想像する
- 思考を習慣化する
- 三日坊主OK
- 余分な思考をそぎ落とす
「習慣」は人類史上最大の武器であり、人生を豊かにするための偉大なメカニズムです。
すなわち、人は誰もが習慣を身につけ、習慣の力を使いこなすことで、人生を意のままに創造することができます。
習慣は一度身につける際には、多少の苦労を要しますが、一旦身につけてしまえば一生使える武器となり、あなたを素晴らしい人生へと導いてくれます。
そして、習慣を身につける最大のコツといたしましては「常にエネルギーを切らさないこと」です。
習慣化に失敗してしまう要因は様々ですが、根本的な原因は100%「エネルギー切れ」以外ありえません。
つまり、習慣が形成されるまでの間、エネルギー(やる気や体力)を切らすことなく維持できるかが勝負となるわけです。
一度、習慣が身に付きさえすれば、その行為や思考に必要なエネルギーは大幅に減少するので、自然と行動できるようになる(←これを習慣と呼ぶ)のですが、
それまでの間(約3週間)は、エネルギー管理をしっかりとしなければ、絶対に習慣は身に付きません。
そのエネルギー管理の方法が、以上にお伝えした習慣化のコツであり、決して「根性と忍耐力で習慣化しよう」などとは考えてはいけません。
習慣はコツとポイントさえ押さえれば、それほど労力を使わなくても身に付くからです。
(確かに、意志の力や根性だけで習慣化できる人もいますが、多くは途中で挫折してしまうと思います。
意志や根性でなんとかなる問題なら、これほど多くの人が悩んでいるはずありませんからね?)
では、習慣を自由自在に身につけ、あなたの望むような人生をデザインしていってください。
わたしは、あなたの人生が改善の方向へ向かうことを祈っております。
最後までお読みいただきありがとうございました。