何をやっても続かない
人生変えたいけど、全く変わる見込みがない
誰もが、一時的にやる気を高めたり、人生を変える決意を固めたりしますが、ほとんどの場合、それは上手くいきません。
なぜでしょうか?
それは「続かない」からです。
「はじめは人が習慣をつくり、それから習慣が人をつくる。」
イングランドの詩人ジョン・ドライデンの言葉です。
いいですか?
訓練を根気強く続ければ、だれでも「非凡さ」へ到達できるのです。
しかし、あまりに多くの人が、早々にあきらめてしまいます。圧倒的にしつこさが足りないのです。
今回は、あなたが人生を向上するための行動に移し、継続させることができない原因である
「4つのF」についてお話ししようと思います。
なぜ、自分は人生を変えようと思っても変えることができないのか?
どうして私は何かを成し遂げることができないのか?
これらを知ることで、具体的にどうすれば人生を改善できるのかが分かると思います。
(「原因」を知れば、「解決策」は自ずと見えてくるでしょう)
「洞察力だけでは十分ではない。それは冒険と結びつかなければならない。
階段を見上げるだけでは十分ではない。われわれはその階段を上らなければならない。」
‐ヴァ―ツラフ・ハヴェル‐
あなたの人生をジャマする「4つのF」とは
あなたが人生を変えられない原因となる「4つのF」はこちらです。
- 不安(Fear)
- 失敗(Failure)
- 信念(Faith)
- 忘却(Forgetting)
では、1つずつ行ってまいりましょう。
不安(Fear)
1つ目の「F」は、不安(Fear)です。
われわれの多くは、不安や心配に頭を支配され、身動きが取れなくなってしまうことがしばしばあります。
(最悪なことに、「不安」を頭の中で現実以上に増加させて)
「不安なんて嘘だよ。妄想なの。」
日本有数の実業家である斎藤一人さんの言葉ですが、まさにそうなのです!
あまりの多くの人が、不安を頭の中で手がつけれらないほど増大させ、自ら苦しみに行っています。あなたの頭の中の不安と、実際の問題は全く異なるものなのにも関わらず!
(実在しない者に頭を悩ますのは、おろかなことだと思いませんか?)
こんな話があります。
とある優秀なビジネスマンが「何とかして自分の中の悩みを軽減したい!」と言って、有名な心理学者のもとを訪れました。
すると、その心理学者は「あなたの悩みをすべて紙に書き出すこと」を勧めました。ビジネスマンは、「そんなことで効果があるのか?」と半信半疑でしたが、言われた通り実行しました。
続いて、心理学者は「その悩みを”過去”、”現在”、”未来”の3つに分類し、”過去”と”未来”の悩みには、大きく×印をつける」ように言いました。(もちろん、ビジネスマンは言われた通りにしました)
するとどうなったでしょうか?なんと!悩みの94%は「現在」とは関係ない空想の悩みであること分かり、対処すべき悩みは”たった4%”だけだと分かったのです!
実は、このことが多くの人に当てはまります。あなたの不安や悩みのほとんどが、過去の失敗や未来の(無意味な)心配によるものであり、現在とは何の関係もない(というより心配しても意味のない)悩み・不安であるのです。
(今さらどうすることもできない過去の出来事や、考えても仕方がない未来を不安に思うことが”いかに無意味か”ということは、言うまでもないですね?)
また、現在の悩み(不安)であっても、実際の問題よりも大きくとらえ(ひどい人だと数倍にも増大させて)、「深刻に」考えてしまう場合も少なくありません。
なので、現在の問題(悩み)に対しても「この問題は数年後にも重大であるか?」を自問自答してみると、スッと心が軽くなることは非常に多いと思います。(今は重大に見える問題であっても、時間がたてば案外なんてことないものです)
いいですか?
「悩む、不安に思う」ということは、結局「ラクな方に逃げているだけ」なのです。
(なぜなら、悩んでいる間は”行動”しなくて済むから!)
悩むのをやめて、現実的な行動を起こさない限り、人生は向上していきません。
(悩みに悩んだ結果、どんなに素晴らしい思考を身につけるよりも、小さな行動を起こす方が、はるかに価値があるのです)
ドイツの偉大な詩人であるゲーテはこう言っています。
「30分ぐらいでは何もできないと考えているより、世の中の一番つまらぬことでもする方が勝っている。」
同じことをアメリカの実業家、トラビス・カラニックもこのように表現しています。
「恐れは毒だ。
しかし突き進むことだけが、解毒剤になる。」
さらに、わたしの大好きな言葉であるローマの哲学者、セネカの力強い言葉を贈ります。
「困難だからやろうとしないのではない。やろうとしないから困難なのだ。」
「人生が終わってしまうことを恐れてはいけません。
人生がいつまでも始まらないことが怖いのです。」
‐グレース・ハンセン‐
失敗(Failure)
2つ目の「F」は、「失敗(Failure)」です。
あまりに多くの人が、過去の失敗に引きずられ、挑戦することを恐れてしまいます。(もしくは、失敗することを恐れて、やるまえから無理だと諦めてしまうのです)
「成功の80%はそこに行くかどうかで決まる。」
アメリカの映画監督ウッディ・アレンの言葉にあるように、この世のすべての成功者は、”成功するまで失敗を受け入れ続けた”普通の人なのです。そもそもとして、成功できない人、人生を変えられない人のほとんどは失敗を恐れ、勝負にエントリーすらしていないのです。
勇気を持って、はじめの一歩をふみ出しましょう。(「たかが」一歩ですが、それが「すべて」だということに気づいてください)
実りある人生を送れるか否か、なりたい自分になれるかどうかは、たいていの場合「そうなるためのスタートを切ることができるか」にかかっているのです。
あの偉大な航海者クリストファー・コロンブスはこのことを上手く表現しています。
「岸が見えなくなることを受け入れる勇気がなければ、海を渡ることは決してできない。」
正にその通りで、野球で例えるなら、2塁から離れることなしに3塁へ進むことができないように、リスクを冒す覚悟がないものに、得られるものは何もありません。
(悲しいことに、このことに気づくのは、ほとんどの場合、死が近づき人生が終わりを迎える時なのです)
失敗を恐れないでください。失敗を恐れながら、素晴らしい人生を歩んだ人物は歴史上一人もいません。
(失敗とは、決してネガティブなものであるとは限らず、あなたが失敗を受け入れ、そこから学びを得ようという意識さえあれば、失敗は”偉大な教師”に他ならないのです)
以下は、黒人初のメジャーリーガーである、ジャッキー・ロビンソンの言葉です。
『「不可能」の反対は「可能」ではない。「挑戦」だ。』
「失敗を恐れずチャレンジしたいのは山々だ。でも、なかなか勇気が持てないんだ!」
そう思われた方も多くいると思います。(失敗を恐れるなと言われて、「はい、そうですか」と実践できるのなら、とっくに人生は変わっているはずですから)
理想は、何も考えず勢いで突っ込んでしまった方がいいのですが(「不安」の章でも言ったように、考えても答えは出ないので)、
どうしても失敗への恐怖がぬぐい切れないという場合は、
まずは「自分への認識(自己イメージ)」を変えるところからやってみましょう。
結局、「自分にはできない」、「どうせ無理だ」と思っているから失敗を恐れるのです。(100%成功できると思う人は、何も怖がる必要はないですよね?)
その認識を改めてください。「俺ならできる!」、「私が失敗するはずがない」という意識を強く持つのです。
アメリカ合衆国第26代大統領である、セオドア・ルーズベルトの素晴らしい言葉をお贈りします。
「自分ならできると信じれば、もう半分は終わったようなものだ。」
そして、自分への認識(自己イメージ)を改める最適な方法は、
「できる!と何十回も唱える」ということです。
「俺は成功する!」、「私は自信と勇気に満ちた人間になる」、「今度のプロジェクトは必ず成功する!」など、あなたのなりたい自分に関するフレーズをひたすら声に出して、自分に言いきかせましょう。
(最初は半信半疑でしょうが、徐々に「ホントにできるかも!」という意識が芽生えてきます(ウソだと思うならやってみてください))
自分への認識が変われば、確実に今までとは違った行動を取れるようになりますし、
失敗を恐れず、一歩踏み出せば、今までとは違う世界が見えてくるはずです。
是非、夢にチャレンジし、今より大胆でクリエイティブな人生を歩み始めてください。
(今日が、あなたの新たな人生の第一日目なのです)
「人が持てる力を放棄する最もありがちな方法は、自分には何の力もないと思うことだ。」
-アリス・ウォーカー‐
信念(Faith)
3つ目の「F」は、「信念(Faith)」です。
この世には自分の信念を持たない人が、多すぎます。
自分の意見、人生における哲学を持たないで、ただ流されるように生きるだけの人で溢れています。
なぜ、多くの人は自分の信念を持たないで、なんとなく生きてしまうのでしょうか?
答えは、カンタンです。
多くの人が、「自分の人生」を生きていないからです。
(他人や常識に合わせ、流されるように生きるのは非常にラクだからです)
「簡単すぎる人生に生きる価値などない。」
西洋哲学の祖と言われるソクラテスもこう言っていますが、人生とは自分と向き合い、困難や試練に立ち向かう時にこそ、その真価を発揮します。
人生を諦め、なりたかった自分(なれたはずの自分)になろうとしない人間に何かを成し遂げることなど到底不可能なのです。
あのですね、
人生とは、今までもこれからもずっと、他でもないあなたが作り上げていくものなのです。
言い換えれば、今あなたが生きている人生は、あなたが人生において選択してきた結果であり、あなたが望んだ人生といっても過言ではありません。
(それがどういう人生であれ、まずはあなたの人生は、あなたの意志の集積だということを認識してください)
そして、あなたは今後も「あなたの人生」を歩んでいき(「他人の人生」ではなくです!)、自らの手で人生を創造していくのです。
つまり、あなたが望むのなら、あなたは自分の送りたい人生を自由に創造することができるのです。
(他人の人生を歩むのをやめて、今すぐ自分の人生に目覚めましょう!)
では、これから「人生を創造していく秘訣」をあなたにお教えしようと思います。
最初に言ったように、自分を向上させ、人生を切り開いていく訓練を積めば、
世界中のだれであっても、「非凡な存在」になれるのです。
(あなたは、ただ執念と継続力が足りないだけなのです)
「平凡なことを毎日平凡な気持ちで実行することが、すなわち非凡なのである。」
フランスの小説家であるアンドレ・ジイドの言葉にはこうあります。(当たり前のこと、平凡なことを当たり前にできる人は、この世にほとんどいないのです)
人生を向上させるための手段を速やかにとり、それを続けましょう。
(この世の99%の人たちは、「続ける」ことができないから、どれだけ願っても人生は一向に変わらないのです)
あなたの才能を磨き、あなたの理想の人生を手に入れるまでは、ノンストップで走り続けましょう。
(おおよそ3週間ほど続ければ、習慣という偉大なメカニズムがあなたを非凡さへ導いてくれるでしょう)
確かな信念を持って、新たな人生へ踏み出すのです。(人生を変えるまでは決して立ち止まらない!という強い決意を持つのです)
そして、あなたの一貫性を貫き(信念とは一貫性の上に成り立つものです)、あなた自身の手で人生を創造してください。
アメリカの詩人、マヤ・アンジェロウはこう言っています。
「あなたは創造性を使い切ることはできない。使えば使うほど、あなたはより創造的になる。」
もっとクリエイティブに生きましょう。もっと情熱的になるのです。あなたは、あなたの才能と可能性をほとんど知らないだけなのです。(ダイヤモンドだって磨かなければ輝くことはないのです)
あなたが、確かな”一貫性”を持って、訓練を積むことをやめなければ、数十年後(早ければ数年後には)あなたは「天才」の仲間入りをしていることでしょう。
さあ、人生に目覚める時間です!
「群を抜く方法は、当たり前の仕事を、当たり前ではない情熱で行うことである。」
‐レターマン‐
忘却(Forgetting)
4つ目の「F」は「忘却(Forgetting)」です。
多くの人が、一度は「人生を変えよう!」、「もっと大胆に生きよう」と決意するものの、1週間後には、何事もなかったのように元の生活に戻ってしまいます。
(その瞬間は、永遠に思われた”決意”もすぐに忘れて、ラクな方に逃げてしまうのが人間なのです)
わたしが知る、自分を変えて、人生を創造していくコツの1つは、
「一度作った”決意”を持ち続けること」です。
何となく生きて、なんとなく死んでいく”だけ”の人生をやめて、自分の人生を生きるという覚悟を固めてください。
アメリカの小説家エリカ・ジョングはこう言っています。
「自分の人生を引き受けたら、どうなるのか?
最悪なことに、だれのせいにもできなくなる。」
人はすぐに迷い、自分の決意が揺らいでしまう生き物です。
(人は、複数の思考を持つと言われていて、「こうしよう!」と決意しても、しばらくすると「ああ、でもやっぱ○○だしなあ」とジャマな思考に惑わされてしまいます)
なので、わたしからの提案です。
「一度、決意を固めたら、後から出てきた思考をすべて無視する」ということを徹底してみてはいかがでしょうか。
(思考は、何かを決定する際には、非常に役に立つ人間の武器の1つですが、何かを「続ける」際には、余計な考えがかえって邪魔になる可能性が高いため、一切の思考を排除した方が賢明だと思います)
ネガティブな考え、現実から逃げたいだけの自分が生み出した「あなたに害を及ぼす」考えは、すべて無視して、あなたは前だけを見続けるのです。
(そもそも、前へ進んでいる最中に頭に浮かんでくるアイデア、思考は”ほとんどがマイナス思考”なので、何も考えないという方法は、とても効果的です)
考えなければ、迷うことも悩むこともあり得ません。
「JDI(とにかくやれ!)」の思考で、後先を気にせず、突き進みましょう。
(おそらく、あなたが気づいたころには、あなたは非凡な存在になっていると思います)
重要なのは「正解」ではありません。
私たちに必要なのは「断固たる決意を持って、前進し続けること」なのです。
(その結果、間違った方向に進んでしまったらどうするんだ!と思うかもしれませんが、どういう道に進んでも「本当にこの道でいいのか、やめた方がいいのではないか」という考えが浮かんでくるのは、目に見えていることなのです)
「また今回も続かなかったな」と言って、元の生活に戻りたいのですか?
「また」という言葉が何度も使えるほど、人生は長くないということは、あなたも十分理解していると思います。
(「今」決意を固め、それを続けなければ、このままの人生を送り、あっという間に人生を終えることになってしまいますよ?)
何となく生きる危険性をアメリカの起業家ジム・ローンはこう示しています。
「あなたが一日を支配するか、一日に支配されるかのいずれかだ。」
結局、人生とは「あなたの行動」の結果であり、突き詰めれば「今日一日の過ごし方」が人生そのものなのです。
(昨日も今日も人生に何の変化ももたらせないにもかかわらず、「明日こそは」という期待を抱くのはバカげたことです)
「生きるとは呼吸することではない。行動することだ。」
フランスの高名な哲学者、ジャン=ジャック・ルソーの言葉です。
もし、あなたが本気で「このままじゃヤバイ!」、「どうにかして人生を変えたい!」と思っているのなら、今すぐ行動してください。
(何も考える必要はありません。
今まで人生を変えたいと願ったけど、
”何も変えられていない”自分の思考を信じるのですか?)
そして、一度決めたらとことんやりきってください。
(頭に浮かんでくる思考はネガティブなものという認識を最初から持っておけば、一切の思考を排除して、行動することだけに集中するのは、そこまで難しいことではありません)
これが、人生を変える唯一にして最強の秘訣なのです。
「まあ、後でいっか」とは決して思わないことです。人生に明日は保証されていない、ということも理由の1つですが、わたしが人生から学んだ教訓の1つとして、
「人生における最適なタイミングはいつだって”今”である」と言えるからです。
(この話を聞いて、今すぐ行動したほんの一握りの人だけが人生の覇者となるのです)
「木を植えるのに一番いい時期は20年前だった。次にいいのは今である。」
-中国のことわざ‐
「4つのF」まとめ
いかがだったでしょうか。
わたしが一貫して伝えたかったのは、今すぐ人生を向上させるための手段をとり、
それを継続することで、あなたは人生を創造していくことができるということです。
「したい人、10000人。
始める人、100人。
続ける人、1人。」
作家、中谷彰宏さんの言葉であり、わたしが最も気に入っている言い回しの1つでもあります。
いいですか、
人生を変えたい、理想的な自分になりたい、そう思う人は山ほどいます。
しかし、そのための行動を実際に起こす人は、ほとんどいません。
(おそらく、10人に1人いればいい方でしょう)
さらに言えば、それを続ける人は行動に移した人のほんの一部です。
(続けることの方が圧倒的に難易度が高いので、10人に1人もいないと思います)
仮に、中谷彰宏さんの言葉通り、10分の1が始め、その中のさらに10分の1が続けたとしましょう。すると、1/10000=0、01%の人だけが、人生を変えることができるのです。
言い換えれば、あなたが今、行動に移し、さらにそれを続けることができれば、
99、99%の人を追い抜いて、上位0、01%の世界へ入ることができるのです!
あなたが、この話を聞いて、行動を起こすだけでなく、それを継続して人生を変える0、01%の人間になることをわたしは期待しています。
それでは。
最後までお読みいただきありがとうございました。
「意図的な人間の努力によって人生を向上させる、人間の申し分ない能力。
これほど励みになる事実を、私は知らない。」
‐ヘンリー・デイヴィット・ソロー‐